アルバラシン Albarracin

人口 約1100人
アラゴン州テルエル県
標高1200m.

概要

マドリッドから270km、車で1時間30分、
一面が赤褐色の建物が建ち並ぶ人口1000人あまりの小さな町。

テルエルから西へ40kmほどの四方を山に囲まれた山中にある。
赤褐色に色づいた美しい街並みで、「スペインで一番美しい村」の一つとなっている。
標高1600mの山々の中腹に造られた、湾曲したグアダラビアル川に削られた断崖の上に町は形造られ、町の中心には、美しい赤褐色の石造りの家並がつづく。一番高い所に巨大な城壁が残っている。町を囲む全長2kmのその城壁は、もともと10世紀にモー口人によって築かれたものだが、大部分は14世紀にキリスト教徒の手で再建された。
街の建物の特徴の一つに屋根の色がある。
周辺で採れる赤土を利用っして固めたものである。

中世の街並みは狭くてうねうねとした下り坂の石畳の街路を歩いていると、ふとしたはずみに建物の間から町の風景が新しい顔をのぞかせる。
建物の2階はたいてい張り出し構造になっていて、赤褐色の粘土で塗られているため、町全体が褐色になっている。
ファサードは、パルコニーの精妙な板張り、窓の金具や時には家紋で飾られている。
この町の宗教建築や、民家の壁が醸し出す色彩は、同じアラゴン地方の村々の色とも違う特異な色である。
屋根は赤褐色の瓦屋根のため、統一感のある美しい景観を生み出している。
そもそも赤い屋根はアラブ文化の特徴であり、今もなおその風習が残っている。
町の断崖の上に築かれ、さらにその周囲を川が囲んでいるため、敵が攻撃しにくい地形で、アラブ文化の古い姿が今も残されている。

旧市街にはアラブ文化の昔のままの道や町並みがそのまま残されている。
旧市街は地元の人以外車の進入ができない。道幅が狭いためと美観を守るためである。
16世紀の建物もそのまま残されている。少し傾いたままの建物もある。

ここは、18世紀ころは羊毛産業が盛んだった。その当時の機織り機が、アルバラシン博物館に展示されている。その機織り機で量産された羊毛が高級品として扱われたという。
街の中心となるのは、市庁舎のあるマヨール広場 Plaza Mayorで一番賑やかだった場所。
夏季は観光客で疑義や金町も,冬季はとても寒い。スペインの最低気温を記録するのはいつもこの辺りである。

アクセス

アルバラシンにはあまり宿泊施設がない煮で、テルエルからの日帰りが一般的だ。
公共交通機関はほとんどないに等しい。レンタカーやタクシーを貸し切って日帰りする。
小グループならミニバンなどを事前に手配しておくといい。

見どころ

観光ポイントはなく、街並みを眺めながらの散策がおすすめだ。

大聖堂 Catedral

町の南、すこし外れたところにある大聖堂は、内にひっこんだ小さな塔をいただく鐘楼ですぐそれと分る。 16世紀の広大な身廊につけ足された脇聖堂の一つに木彫の小さな祭壇画(1566年)があり、サン・ベレの生涯のエピソードを語っている。参事会室に展示された宝物は金銀細工や16世紀のタペストリーを含んでいるので、一見の価値がある。
ベルギー・ブリュツセル産の7枚の壁掛けは旧約聖書のゲデオンの物語を表している。

















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