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スペインの現地情報

スペインの治安

数年前まで、スペインの大都市が非常に治安状況がわ来る、旅行業界では知られたところだった。特にお金を持っている日本人が狙われていた。最もひどかったのは、首都マドリッドだった。犯行はひったくりが圧倒的に多く、アフリカ系の男たちによるものだった。EUになって犯人たちがスペインより北へ動いているため、スペインの犯罪も少なくなってきてはいる。また、日本人が買い物をしなくなってきて、多額のお金を持参していないことで、被害も減ってきているわけで、近頃は中国人が狙われている。
犯行は数人で行われ、抵抗したりすると、刃物で切り付けてくる。これで追いかけて行って、刃物で刺されて死んでしまった人もいる。
犯行は朝と夜、日中は町に人の数が多いため、犯行がしにくいのであまり被害はない。 凶悪な例では、数人で「はがい絞め」あるいは殴打で「失神」させられることがある。

フランスやベルギーなどがイスラム系のテロによる暴動が続いているが、スペインではアフリカ系の若者によるものが中心だ。

トラブル対策

ひったくりにあったら、追いかけない、騒がない。あきらめないといけない。
人気の少ないところを歩かない、特に夜は危険だ。できる限り、路面を走る交通機関を使う。タクシー代をけちらないで。

ひったくりの多い危険な場所
空港ロビー
到着や出発の際の空港ロビーで、カートに乗せているスーツケースと手提げかばんなどが狙われる。とくに小さなカバンがねらわれる。

地下鉄駅
離れたろころから目をつけられ、乗り換え通路や出口付近で囲まれる。

公園
人気がなく、物かげができる場所が多い。犯罪者がどこに潜んでいるか、また引きずり込まれるかわからない。

これらの場所へは極力近付かないようにするべきだし、それ以外でも街を歩く時には十分な注意が必要だ。

対策

パスポートを持ち歩かない
まずホテルに着いたら、部屋の中のセーフティーボックスにパスポートを預けてしまうこと。スペインでは外国人に対して身分証明書(パスポート)の携帯を義務付けている。しかし、近年の状況を踏まえて、日本人は外出中はコピーと滞在(パスポートが保管されている)ホテルのカードを持っていればよいことになっている。
街でブランド品のバッグを持ち歩いたりしていると、貴重品が入っていると思われやすい。できるだけ手ブラで出かけること。大したものは持っていないことをアピールするために「スーパーのビニール袋に入れて歩け」とも言われているが、日本人観光客がみなエル・コルテ・イングレスというデパートの袋を持っていたら、それはまたそれで妙な光景だ。とにかく手ぶらに近い状態になれば、気にかけるのは財布くらいで、気分的に楽になれる。

クレジットカード
クレジットカードの表と裏面の両方のコピーを旅行出発前に用意し、スーツケースの中に保管しておく。
外出中に財布を盗られたり、落としたりした時、財布の中にあるクレジットカードがすぐに使用されてしまうことがある。
気づいたら、すぐにホテルに戻り、コピーからカードの緊急連絡先(裏面)にカード番号と紛失日時を国際電話する。カードはすぐに失効する。後になって、見付かってもカードはもう使えなくなっているので、連絡する前にもう一度かばんや身の回りをチェックしよう。

移動にはタクシーを使う
目的地がそんなに遠くなくても、タクシーを使おう。多少の出費で危険を回避できるなら、安いものだ。特に空港からホテルへ向かう場合など、大きな荷物がある時は注意。
地下鉄もあまり勧められない。マドリッドのソルやグランビアの駅のあたりは特に雰囲気が良くない。
そして、もし遭遇してしまったら、決して抵抗しないこと。もみ合いになると、必ず鋭いナイフでところ構わず切りつけてくる可能性がある。

ビジネスアワー

銀行
月~金曜8:30~14:00、
土曜8:30~13:00。日曜・祝日は休み。
夏期(6~9月)は、土曜を閉める代わりに平日の営業時間を延長する銀行もある。
12月24日と12月31日は休みとなる
1月初めは元旦だけ休日、2日から平常通り。

商 店 月~金曜の平日0:00~14:00、16:00~20:00、土曜10:00~14:00
日曜・祝日は休み。
デパート/ショッピングセンターは月~土曜10:00~22:00。
クリスマスシーズンは土曜も18時や19時まで営業しているところがあるが、12月24日と12月31日は商店は昼までの営業となる。
1月初めは元旦だけ休日、2日から平常通り。
3月下旬~4月にかけての復活祭前後は連休になるので休業する日が多い。

レストラン
昼食13:30~16:00頃、
夕食20:30~23:00頃

シエスタ
シエスタとは、昼寝を表す言葉で、14:00~17:00頃に昼休みを取る習慣を指す。観光名所や美術館、ショップなどの多くは閉まってしまうので注意。マドリッドやバルセロナなど大都市では、シエスタなしで営業するところも増えている。
スペイン人は13:00頃から15:00頃まで昼食にバルへ行くことが多い。ビールやワインを飲んで、カウンターにあるオープンサンドのようなつまみ(ピンチョス)を食べて過ごす。

チップ

スペインにもチップの習慣はあるが、義務というわけではなく、受けたサービスに満足したときに気持ちとして多めの料金を渡すとかお釣りを要らないという意思表示をする程度で十分だ。

タクシー

おつりの小銭を渡すか、端数切り上げでキリのいい金額を支払う。

レストラン

一般には料金の5~10%くらい。レストランのレベルにもよす。
庶民的な店ではおつりの小銭か1~3ユーロ程度。

ホテル

ポーターは荷物一個につき1ユーロくらい。
ルームサービスは1ユーロ程度。

税 金

スペインではすべての商品に 消費税率16%がかかっている。食料品は消費税率7% ファストフードなどでも、店内にテーブルやカウンターがあってそこで食べることができるところは、食料品とみなされない。
旅行者はユーロ圏を出国する際に手続きをすれば最大13%の税金は払い戻しを受けることができる。
還付は1軒あたり90.15ユーロ以上の買い物をして、商品を使用せずに国外に持ち出す場合のみに限られる。
ただし、書類作成の手間の煩わしさもあって、店が勝手にこの取り扱いをしないと勝手決めているいう場合がある。
手に抱えてユーロ出国の空港まで持参して時間をかけて免税手続きをして戻される金額がほんの僅かとがっかりする向きも多い。
どこの国の免税手続きも、その専門業者が代行しているので、そこの手数料を差し引くため、旅行者に戻ってくる金額がわずかになってしまう。
なお、ホテル代や飲食代など、現地で受けたサービスについては還付されない。

飲料水

多くのガイドブックが水道水はいけない、ミネラルウオーターを飲め、ツアーの添乗員までも同じことを言う。
スペイン人はみんな水道の水を飲用している。

ほとんどの地域では水道水もそのまま飲むことができるが、旅行者は空気が乾燥している国を旅行してのどが渇く、しかも食事に油の濃いものを食する日が続く、そこへ冷たい水を一気に飲めばお腹を壊すのは当然だ。
お金を払って水を飲むときは結構ゆっくり飲むものだ。レストランはお金になるボトルに入った水を勧めるだろう。
心配ならミネラルウォーターをオーダーしたらいい。
ヨーロッパの旅行者が水を飲むときにはほとんどガス入り(コンガスcon gas)なので、

炭酸が入っていないものを必要とするときには、必ずガスなし(シンガスsin gas)と付け加えないといけない。アグア・ミネラルAgua Mineralといっただけでな端寨入りが来る。

トイレ事情

公衆トイレは町のなかには少ない。
レストランや美術館に行ったときに済ませておくといい。
どこの町にもそこらじゅうにある立ち飲みのバー(バル)で飲み物をオーダーしてトイレを使うといい。
大きな町の鉄道駅の中には必ずあるが、オートロックタイプ(有料)になっているもが多い。
切符を買わないと使えない日本の鉄道駅のトイレと違って、改札がないので自由に使える。
欧米人はタンクが大きいのだろうか、日本人ほどたびたびトイレへ行かない。
混乗の長距離バスや定期観光に乗っているとよくわかる。そんな時は水分をあまり摂取しないことだ。












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