アルカラ・デ・エナレス Alcala de Henares

マドリード州 マドリード県
標高 588m
人口 210,000 人

概要

マドリッドの東32km、エナーレス川沿い、マドリードからグアダラハーラに向かう途上に位置している。

世界初の計画的な大学都市で、町全体が世界遺産。
創立は1499年で、その後、大学を中心とした街づくりが行われた。その後欧米などの計画的な大学都市のモデルともなった。
19世紀にマドリッドに大学は移転されるが、市民の出資で建物を残し、1977年に再開学を果たしている。街にはスペイン最古といわれるアンテサナ病院や、マヒストラル大聖堂などが残っている。

『ドンキホーテ』の作者セルバンテスの生誕の地。
街の中心の広場は「セルバンテス広場」と名付けられている。
セルバンテスの家を当時の様式を復元して1955年に建てたものがある。
父は手術医だった。

毎年4月23日に、アルカラ大学の講堂内でスペイン文学最大の賞、セルバンテス賞の授賞式が行われる。これにはスペイン国王や首相が出席する。

ここには国営宿泊施設パラドールがある。パラドール・デ・アルカラ

アクセス

アルカラ・デ・エナレス Alcalá de Henaresはマドリッドから近郊路線(C-1、C-2、C-7)で約35分。5~10分毎に運行されている。

セルバンテスと『ドンキホーテ』

小説家セルバンテスは1547年、外科医の息子としてアルカラ・デ・エナレスで生まれた。
軍隊に入りレパントの海戦に参加。負傷し左手の自由を失った。その後、チュニス遠征の帰路に海賊に捕らえられ奴隷として売られたり、何度も投獄されるなど数奇な人生をたどる。
代表作『ドンキホーテ』は1605年に出版(後編は1615年)。ラ・マンチャ地方の郷士ドン=キホーテが騎士道物語を読み耽っているうちに夢と現実の区別がつかなくなり、自分を騎士道物語の主人公と思い込んで、従士サンチョ・パンサと世直しの旅に出る物語。性格の異なる二人のコミカルな会話と行動が繰り広げられる。同書は単なる騎士道物語のパロディ版の域にとどまらず、近代小説の先駆けとして評価され、世界中の多くの人に読まれている。TA

















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