アルマグロ Almagro

カスティーリャ=ラ・マンチャ地方シウダー・レアル県
標高643m.
人口約9000人


概要

マドリッドから南約200㎞に位置するラ·マンチャの小さな歴史的古都。

ラ・マッチャの広大な平原の中心に位置するアルマグロは、13世紀から15世紀末まで、カラトゥラバ騎士団長たちの本拠地だった。
1574年から1828年までは大学があったし、多くの修道会がここに修道院を設けた。

ここでは探検家でチリ総督になったディエゴ・デ・アルマダロDiego de Almagro(1475~1538)が生まれている。

どこの都市でも、ほとんど例外なく中心部にはプラザ・マヨールPlaza Mayorと呼ばれる広場がある。
細長く延びた広場の両側には、3層からなる家並みが平行して軒を並べ、せり出した上階の部分を石柱が支え、バルコナダと呼ばれる連続したバルコニーで統一されている。
1階(地上階)には、いろいろなお土産店や居酒屋、レストラン等が並び、それぞれに独立した間口を持っているので、各戸の仕切りははっきしているが、ガラス窓で仕切られたバルコニーを見るかぎり、家と家との境目が全く解らない。
更に特徴的な事は、このバルコニーの色である。鮮やかなみどり色で塗装され、いやが上にも目を引き付けられてしまう。別名、みどりの広場と呼ばれている。
ラ・マンチヤ地方の家並みでは、白や黄土色が多いが、ここは異彩を放す。

この風変わりな広場には、もう一つ大きな見所がある。
「コラール・デ・コメディア」の建物である。マヨール広場の一番奥17番地にある。
スペインで最も古い劇場とされる。造りは木造のパティオのようで、16世紀に完成し、今も完全な状態で保存され、毎年、定期的に、現代、古典劇のフェスティバルが開催されている。

この町の伝統工芸品はアルマグロのレース編み。
16世紀ころ、ベルギーあたりから入ってきたものである。今では機械編みが主流となってはいるか、村を散策していると、時折、軒先でレース編みに興じるおばあさんたちの姿を目にする事ができる。

名物に野菜のナスが有名だ。酢漬けしてピーマンをはさむタパス。
食前に冷たい飲み物と一緒に食べるとおいしいもの。

パラドールが中心地にある(Parador de Almagro)。16世紀のフランシスコ会修道院を改装したもの。梁出し天井が備わり、魅力的なアーチのある中庭、屋外スイミングプールを併設している。

アクセス

鉄道

マドリッド Madrid Atocha駅から約1時間
シウダ・レアルCiudad Real Central駅から車で30分。
高速列車AVEでも、インターシティでも所要時間はあまり変わらない。
1日5便運行。

旧市街 El pueblo

石畳の道の両側に白く石灰を塗ったファサードの建物が並ぶ。何軒も修道院や邸があり、それらが見事な石の彫刻入り正面玄関や紋章を掲げていて、カラトウラバ騎士団の隆盛期をしのぼせる。

プラザ・マヨルを端まで行き、ディエゴ・デ・アルマダロの像の立つ小公園を通ってヌエストラ・セニョラ・デ・ラス・ニエベス(雪の聖母)通りCalle de Nuestra Senora de las Nieves(見事な扉がつづく)を左に行くと、サンドドミンゴ広場Plaza de Santo Domingoに出る。

見どころ

プラザ・マヨル(マヨル広場) Plaza Mayor

この細長い広場はカスティーリャでももっとも見事なもののーつ。
両側に石の柱列が伸び、緑色に塗った木組の窓の並ぶ2層を支えている。
昔は闘牛や騎馬槍試合の会場にあてられたところ。

コラール・デ・コメディア Corral de Comedias

17番地。この小劇場は16世紀の建築。木の柱廊、オイルランプ、古井戸、舞台の壁、すべてがすっきり簡素化され、白と暗紅色の調和を生みだしている。
毎年、国際古典劇フェスティバルの会場となる。

ドミニコ会(別名聖母被昇天)修道院

Convento de los Dominicos o de la Asuncion
16世紀の3階建回廊。これに面してルネサンス様式の美しい階段とプラテレスコ風正面入口がある。

ホテル

4星クラスから短期滞在アパートまでおよそ30数軒ある。

(テレビで紹介されたホテル)

カサ・デル・レクトール La Casa del Rector 4★
C.Pedro Oviedo 8
中世の建物を改装したスペインの伝統的な宿。
スペインの歴史がたっぷり感じ取れるところ。
中庭がロビー、部屋はすべて中庭に面している。
新館はモダンにアートされている。177eur~、伝統的な部屋は 100eur~
















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