カサレス Casares

概要

アルヘシラスから56km、エステポーナから24km、 マラガから111km。
コスタ・デル・ソルの海岸から内陸へ山の中を14km入ったところにある。
アンダルシアの白い村として最も有名なところで、ポスターやガイドブックにたびたび登場している。

人口3千人ほどの小さな村は、 斜面に寄り添うように白い壁の家並みが続いている。
村の中に下りて行くと、民家のほとんどが、急な斜面に建てられている。

家の白いのは太陽の光を反射するため、アンダルシアの暑さ対策である。
風光明媚なこの村の景観に惹かれて外国から移住する人も多いという。

村の起源はローマ時代にさかのぼり、村名はローマ人のあとに征服したアラブ人がシーザー(カエサル、スペイン語読みでセサル)にちなみ、カサラと呼んだことにはじまる。
ローマ時代の遺跡と思われる野外劇場の跡が斜面の下の方に残る。
小高い山(435m)の頂きに古城があり、そこから下へ白壁とレンガ色の屋根の家並みがすばらしい風景を作り出している。

アクセス

地中海沿岸コスタデルソルのエステポナから少し西へ進んで、内陸へ入る道を15kmくねくね道を走ると右側に斜面に白亜の家並みが現れる。約20分。

見どころ

カルロス3世の泉 Fuente de Carlos Ⅲ

村の中心の「スペイン広場」Plaza de Espanaの真ん中にある。
18世紀に、カルロス3世の支配下で整備された水道で、今も現役で水が湧き出ている。

サン セバスチャン教会 Iglesia de San Sebastian

「スペイン広場」からすぐの場所にある17世紀のこじんまりした教会。

エンカルナシオン教会 Igresia de la Encarnacion

村の広場から、右の道を歩いて、坂をのぼった先の城跡の近くにある教会。
16世紀に建てられたものを改築した近代的建築。白い壁と直線的なデザインが特徴的である。

カサレス城跡 Castillo Casares

村の中心から坂道を上へ上へ歩いて10-15分くらい。
村全体と遠くの14km離れた地中海まで眺望がすばらしい。
城は12世紀頃のイスラム支配下でムーア人により建てられた。
14世紀にカスティーリャ王国のペドロ1世とナスル王朝のムハンマド5世による調印で、カサレスはナスル朝の一部として残された。
その後、レコンキスタで15世紀にロンダが陥落した後、カディスの侯爵に引き渡された。

















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