フィステーラ Fisterra

ガリシア州ア・コルーニャ県
人口約5000人

概要

フィステーラはスペインの最西端地方の古い港のある漁村である。
この地は、三方の眼下に大西洋が広がる、まさに「地の果て」を感じさせる半島となっている。

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の最終地点であるフィステーラ岬(フィニステレ岬)Cabo Fisterraがある。

このため、多くの巡礼者がこの岬を目指してやってくる。
フィニステレ岬は、サンティアゴ・デ・コンポステーラから約90kmの距離にある。

フィステーラ岬はモンテ・ファチョという海抜238mの山になっていて、山頂には有名な灯台が置かれている。巡礼者たちは、巡礼の旅の完結としてこの地を訪れ、巡礼中に使った服や履物などを燃やし、海に捨て、再生の時を迎えたといわれ、現在もその習慣が続いている。

フィステーラ岬には、オ・レストロ、アルネラ、マル・デ・フォラ、ランゴステイラ、リベイラ、コルベイロといった風光明媚な浜辺がある。浜辺の多くは、急峻な崖によって区切られている。

フィステーラ岬は巡礼路の最終地点となっているが、スペインの最西端ではない。
スペインの最西端は、少し北に行ったトウリニャン岬 Cabo Tourinanとなる。

サティアゴ・デ・コンポステーラからフィステーラまでは、歩いて最短3日間の距離となる。巡礼者がたどるルートは、
1日目=サティアゴ・デ・コンポステーラ ⇒ ネグレイラ 22km
2日目=ネグレイラ ⇒ オルベイロア 33km
3日目=オルベイロア ⇒ フィステーラ 30km
フィステーラへ着いたら、巡礼宿(アルベルゲ)または観光案内所で巡礼手帳を提示して、巡礼証明書を受け取ることができる。
この巡礼証明書はサティアゴ・デ・コンポステーラからフィステーラまでを完歩した際の巡礼証明書である。巡礼者の名前と到達の日付けを記載して授与される。巡礼の手段は徒歩や馬、自転車に限られる。

巡礼者の中には、さらに北へ約28kmのムシアMuxiaをめざす人もいる。

















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