ジローナ Girona

ジローナフォト

概要

バルセロナの北約90km

オニャー川の東にイスラム城壁に囲まれた旧市街がある。この町は昔から様々な文化の影響を受け、戦略上の要地でもあった。今はカタルーニャの中堅都市として落ち着いた雰囲気を持っている。

旧市街に威容を誇るのがカテドラル。内部には宝物館(有料)があり、その一番奥に「天地創造」を描いたカタルーニャ・ロマネスクの有名なタペストリーが展示されている。
スペインの地中海沿岸にはユダヤ人入植者も多くいた。当初は宗教に対して寛容であり、ユダヤ人社会は発展し12〜14世紀には最盛期を迎えたが、徐々にキリスト教の圧力が強くなり、表舞台には出てこなくなった。
旧市街には「Call」と呼ばれるユダヤ人の居住区域には細い路地に当時の姿が忍ばれる。
これらの路地は一時期閉鎖されていたが、近年開放され、ユダヤ人記念館 Centre Bonastruc ca Porta もオープンした。そこではカタルーニャでのユダヤ人入植者の分布や当時の生活の様子を紹介している。

アクセス

バルセロナ・サンツ駅から電車で約1時間半、ほぼ1時間おきに運行。

見どころ

大聖堂 Catedral

バロック様式の正面ファサードは石の祭壇飾りとして設計され、その上に大きな円窓がある。建物の残りの部分はゴシック様式である。内陣は周歩廊と放射状の礼拝室に囲まれている。
着工は1312年。15世紀の初頭に単身廊を付け加えた。
柱がないゴシック様式のカテドラルとして、ヨーロッパでもっとも広いものとなっている。

内庭回廊 Claustre

カテドラルの側にあるロマネスク様式の内庭回廊(12、13世紀)は円柱が二重に並んでいる。ロマネスクの旧大聖堂や、回廊を見下ろす「シャルルマー二ユ塔 Torre de Carlomagne」と同じ時代のものである。それぞれの回廊角や中央には、柱に巻き付いた帯状の美しい装飾があり、想像上の動物、植物、幾何学的なモチーフや聖書からの物語の彫刻で飾られている。

美術館 Museu d'Art

司教舘にあるこの美術館は、ジロナにおけるロマネスク時代から現代までの作品が展示されている。ロマネスク芸術の部門では木と石でできていて、銀でおおわれているサン・ベラ・ダ・ロダスSant Pere de Rodesの祭壇(10、11世紀)、クルイヤスの梁Blga de Cruilles(12世紀)が目を惹く。ゴシック部門ではベサルーBesaluの雪花石膏の聖母像(15世紀)がある。玉座の間では、豪華な祭壇飾りがいくつも展示されている。なかでも、サン・ミケル・デ・クルイヤスの祭壇飾りRetaule de Sant Miquel de Cruilles(15世紀)はルイス・ボラーサ(ブラサ)Llurs Borrassaの作品で、カタル一二ャ地方ゴシック様式の作品ではもっとも美しいものの一つである。サン・フェリウの祭壇飾りは、フアン・デ・ボルコ二ャの作品で、ゴシックからルネサンスへの移行期のものである。

旧サン・フエリウ参事会教会 Ex-Col legiata de Sant Feliu

市壁の外にあり、殉教記念教会で、町の守護聖人、ジロナの司教聖ナルシソと聖フエリウの墓の上に建造されている。ロマネスク様式の階段の上にすらりとした後陣のあるコシック様式の教会が建てられている。後陣の壁には紀元後数世紀の8つの石棺がはめ込まれている。建物の基盤を掘っていて発見されたもので、そのうちの二つが注目に値する。右側にプロセルピーナの略奪、反対の壁に力強い描線の「ライオン狩り」がある。

アラビア式浴場 Banys Arabs

12世紀末の建造。フリギダリウム(冷水浴場)には円柱に囲まれた大きな浴槽のある、奇妙なランタンで照明された休息室がある。テピダリウムはぬるま湯浴場、ヒポカウストはサウナ、カルダリウムは熱湯浴場である。

サン・ベラ・ダ・ガジガンス教会 Esglesia de Sant Pere de Galligants

三つ葉型の後陣がすばらしいサント・二コラウ教会のすぐ近くに、サン・ベラ教会の入口がある。このロマネスク様式の教会は何度となく要塞化されている。後陣は市壁のなかに収まり、鐘楼は歩哨塔、防衛塔となっている。教会と内庭回廊は考古資料館museu arqueologicとなっていて、この地方発掘の出土品が展示されている。内庭回廊はヘブライの墓石のコレクション(13~14世紀)が収められ、旧聖具室はアンプリアスから来た芸術に当てられていて、壮麗なラス・エスタシオンスの墓sepulcre de les Estacions(4世紀)がある。

食べる

ジローナはまた有名レストランが並ぶ町として広く知られている。

エル・セジュール・デ・カン・ロカ

イギリスの由緒あるレストラン雑誌で、グランプリを世界一に輝いたという。
創作料理の店で一年先まで予約が取れないほどになっている。
このレストランで出されるデザートのアイスクリークを、パティシエのジョルジュディ・ロカが街中にアイスクリームの店をオープンさせて販売して人気を集めている。ロカンポレスク。6種類のアイスを選択できる。それぞれに合わせてトッピングをしてくれる。捜索がいつも変化している。

近郊

バニヨラス Banyoles/Banolas

この魅力あふれる場所(Banyolesはカタル一二ヤ語、Banolasはカスティーリヤ語表記)は、明るく青く澄んだ、魚影に恵まれた湖llacのほとりにある。
湖を一周する全長8kmの道路は、西岸を行くとプルケラス教会Esglesia de Porqueres(12世紀)の前を通る。中に入り、凱旋門を支える円柱の柱頭や上部の奇妙な人物の彫刻を見ること。
             

ベサル Besalu

フイゲラスからテル川Riu Terの流域にかけて広がる独立した伯爵領の首都であった。
町の入口には、要塞化された橋「ベサル橋」がフルビア川 Riu Fluviaにかかっていて、重厚なたたずまいである。
町の中心の通りには昔の面影があり、数多くの対になった窓が見られる。ロマネスク様式のサン・ベラ教会にはライオンの枠で飾られた窓や、この地方では珍しい周歩廊がある。

カステリフォジット・ダ・ラ・ロカ Castellfollit de la Roca

この村の辺りは、火山の跡があることで知られている。第三紀、ピレネー造山期に断層が走り、それに沿ってオロット一帯で熔岩が噴出した。旧火山の円丘が50ほど残っている。この村はそんな火山性の地形のもっとも興味深い例の一つである。柱状の玄武岩群でできた断崖の上にしがみついているように見える。

オロット Olot

標高443m
牛市で知られるこの農業の中心地では、また、多色木製の聖人像やカタル一二ヤの赤い帽子「バラティーナbarretina」がいまも作られている。
この町の辺りは、火山の跡があることで知られている。第三紀、ピレネー造山期に断層が走り、それに沿ってオロット一帯で熔岩が噴出した。旧火山の円丘が50ほど残っている。
オロットの町は火口そのものの高みにある。
















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