リェイダ Lleida

カタルーニャ州リェイダ県の県都
標高 155m
人口約14万人

概要

バルセロナから西へ約160kmに位置する。
古くから交通の要所として栄え、バルセロナ、タラゴナといった地中海都市とボイ渓谷やアンドラ公国といったピレネー山脈の山岳リゾートとをつなぐ役割を果たしてきた。また、フランスのトゥールーズなどからもバルセロナより南へ行くバカンス客には、ピレネー山脈を越えでリェイダを経由地にすることで知られる都市である。

街はピレネー山脈から流れてくるセグレ川で旧市街と新市街が2分されている。
旧市街の中心の丘には、旧大聖堂が建つ。
イスラム教のモスクを13世紀初頭ロマネスク様式の教会に建て替えられた。
当時としては、ヨーロッパで最大級のものだった。
17世紀に入ると、信仰の場として使われなくなった。丘の上という地の利を生かした要塞が隣に作られ、1640年のカタルニア反乱の際には、この大聖堂は兵士が駐屯する場所となった。1920年、国が重要文化財に指定されている。
高さ60mの鐘楼に上って町を一望することもできる。

この町には歴史ある大学(リェイダ大学)がある。13世紀後半に創立されたが、1713年にフェリペ5世によって閉鎖されたが、1991年に再建された。

ここの気候は、夏は暑く、雨も少なく時に干ばつを伴う。冬は湿度が高く非常に寒い。 冬の間セグラ川谷で発生する霧が特徴である。

20世紀初頭に活躍した作曲家エンリケ・グラナドスが生まれた地。

この町はカタツムリの産地として有名で、名物はカタツムリ料理。
カタツムリの煮込みがここでは一般的である。
生きたままのカタツムリをオリーブ油で煮込んでいく。塩、こしょう、小麦粉でとろみをつけるというもの。
年に一度、カタツムリ祭りも開かれるほどになっている。スペイン全土から3日間で延べ20万人が集まる。

アクセス

鉄道

バルセロナ・サンツ駅ーリェイダ・ピリネウス駅間 高速列車AVEで約1時間前後
在来線では1時間半前後

鉄道駅

リェイダ・ピリネウス駅 Lleida Pirineus。
1920年代の駅舎はカタルニアの文化財に指定されており、2003年に内部を高速列車の開通で新しく改装された。

空港

リェイダ=アルガイア空港Lleida-Alguaire Airport(ILD)
2010年開港。街の中心地から北15kmに位置する。
パルマ・デ・マヨルカへの定期便を運航している。
バルセロナ空港が過密なため、チャーター便の離着陸ができないため、 チャーター便はこちらを利用することがある。

市内の交通

路線バスが23路線。

定期観光バス

ダブルデッカー(2階建て)のオープンバスが運行されている。

見どころ

リェイダ旧大聖堂 Seu Vella

街の中心の丘の上に建つ。イスラム寺院の跡地に建造されたもの。美しい八角塔の鐘楼は14世紀に付け加えられた。ロマネスク様式とゴシック様式。ヨーロッパ最大級の回廊を誇る。18世紀末に兵舎に変えられた。

リェイダ新大聖堂 Seu Nova

スペイン・ブルボン家支配時代にバロック様式で建設。スペイン内戦時、ブエナベントゥーラ・ドゥルーティ(スペイン語版)率いるアナーキスト勢力に放火され延焼した。

ラ・スダ La Suda

古いムデハル様式の城。旧大聖堂と同じ丘にたつ。1150年、城内でバルセロナ伯ラモン・バランゲー4世とアラゴン女王ペトロニラの結婚式が行われた。1812年と1936年の2度の爆発で一部が廃墟となっている。

ガルデニ城 Castell de Gardeny

12世紀半ば、ガルデニ丘の戦略的要所にテンプル騎士団が建てた。

パエリア宮 Palau de la Paeria

リェイダ市役所。カタルーニャ・ゴシック様式。地下遺跡がある。

サン・ロレンソ教会 Església de Sant Llorenç

ロマネスク様式の教会。

















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