ロンダ Ronda

アンダルシア地方 マラガ県
標高750m,
人口3,6万人

ロンダフォト

概要

高さ100mの断崖の上に築かれた町。タホ渓谷の両側にそびえる岩山の上に広がる。
アルヘシラスから102km、マラガから96km、セビリャから147km
コスタ・デル・ソルの海岸にある町からセビーリャへ向かう途中、約40kmほどの山の中にある町。

ロンダの地形は、川によって削り取られたもの。
削り取られた深い谷に橋が架かる。18世紀に作られた石橋・ヌエボ橋 Puente Nuevo がかかっている。アグレウイン川に削られた断崖絶壁は、その昔自然の要塞として機能していた。
街のシンボルであるヌエボ橋が旧市街と新市街を結ぶ唯一の道である。白い村観光の拠点としても人気の町である。

ロンダは闘牛発祥の地とされている。 スペイン最古のもので1785年ヌエボ橋と同じころ闘牛場が造られた。
ヘミングウエイは闘牛をこよなく愛し、闘牛を見るだけのために、このロンダに長く滞在していたことがある。入口に彼の記念碑もある。

かつて、闘牛は馬に乗った騎士と牛との対決という貴族が楽しむスポーツの一つであった。18世紀に入り、スペインの王朝が後退すると、貴族の文化もフランスの影響の強いものへと変わっていった。彼らの関心は次第に闘牛から離れ、その代わりに庶民の間に闘牛が広まっていった。そしていつしか、馬から降りて牛と戦うモサが現れる。これを見た観客たちは大興奮し、ここに現在の闘牛のスタイルが確立されたという。

アクセス

鉄道

グラナダ・アルヘシラス間の路線を利用する。1日3便
グラナダから3時間前後、アルヘシラスからはほぼ2時間。

セビリアからはボバディーヤBobadilla乗り換えとなり、便数が少ないので不便だ。バスの方がいい。

長距離バス

セビリアから約3時間。
マラガから約2時間。

鉄道駅は新市街の北の方、約1㎞にある。中間地点当たりのロータリーににバスターミナルがある。

旧市街

城壁のなかのこの街には1485年まで続いたアラブ支配の名残が;見られ、その小路や家々の白い壁面、バルコニーの格子などが風情を醸し出している。

見どころ

サンタマリア・ラ・マヨール教会 Santa Maria la Mayor

イスラムのモスクをキリスト教の教会に改造したもの。随所にイスラム建築の名残がある。鐘楼はミナレットの面影を残している。
他と同様、15世紀までレコンキスタの完了するまでイスラム勢力によって支配されていた。

モンドラゴン邸 Palacio de Mondrogon

イスラムの面影を強く残す建物。北西アフリカからやってきた民族により14世紀にムデハル様式で建てられている。幾何学模様、星形模様が特徴だ。かつてはオスマン帝国の皇帝も暮らしていたという。ルネサンス様式の威厳のあるファサードの上に2本のムデハル様式の小塔が立っている。

闘牛場 Plaza de Toros

闘牛のない日には見学できる。
は衣装やが展示されている。
1785年に建設されたこの闘牛場は、スペイン最古のものに属する。
直径66m、優美な正面の門から入るとグラウンドへ通じ、そのスタンドはトスカーナ様式の石柱で支えられており、すらりとしたアーチの列で囲まれている。約5000人が収容できる。
毎年ここで伝統的なゴヤ式闘牛(ゴヤの時代の衣装を身につける)が繰り広げられる。
この闘牛場は1984年の映画『カルメン』(ジョセフ・ロージー監督)の舞台となった。

闘牛のない日には見学できる。
内部の一部が闘牛博物館Museo Taurinoとなっており、金、銀、赤のきらびやかなモールのついた衣装、ロメロー族、オルドニェスなどの名前を偲ばせる数多くの思い出の品々や絵画、写真が展示されている。

アラビア式浴場 Banos Arabes

その規模の大きさは、かつてロンダが、コルドバのカリフ王国解体後にできた小王国の首府であったことを思い起こさせる。

















Conpyright © sera9.com