サン・サデュルニ・ダノイア Sant Sadurni d'Anoia

概要

サン・サデュルニ・ダノイアは、バルセロナの西20kmほどにあるカタルーニャのスペークリング・ワインの生産地である。
このスパークリング・ワインは「カヴァ」と呼ばれている。
カヴァのボデガ(ワイナリー)が40軒以上あるが、店舗だけのところが多く、見学が出来るところは限定的である。

その代表的なボデガはコドルニュー社Codorniuである。
ここは町から少し離れているので、タクシーを利用するといい。(約15ユーロ)
コドルニュー社の敷地内の建物は19-20世紀スペインで流行したモデルニスモ様式で建築されたもの。1976年国の重要文化財に指定された。
ワイナリーはガウディなどとともに3大建築家と称されているカダファルク作。
中世から続く伝統をベースに、独自の様式を取り入れて装飾を施した建築である。今は店舗として利用されているが、当初はここで瓶詰め作業が行われていた。
スペイン産スパークリングワインのカヴァは、1872年にここで最初に作られた。それ以来、大成功をおさめ、コドルニュー社は成長した。現在18代目。社員500人以上を抱える。
フランスで製法を学んだ当時のオーナーがスペインに戻ってカヴァを作ると、これが大当たり、以来カヴァ専門のメーカーになり、モデルニスモ建築の巨匠に建築を依頼するほどの成功をおさめたのであった。
1872年ここで製造されたものは、フランスのシャンパンと全く同じ製法だったので、「シャンパン」と呼ばれていた。1975年までそう呼ばれていたが、シャンパンという名称はフランスの地名なので、使うことができなくなり、独自の名前として「カヴァ」を名付けたという。「カヴァ」とは、カタルーニャ語で「蔵」を意味する言葉である。
地下の「蔵」は全長17㎞にも及ぶという迷路のような「蔵」は100年前にすべて手で掘られたという。1940年代までここでカヴァが作られていた。
蔵での移動手段はトロッコ、現在は観光用に公開され、トロッコ移動も体験することができる。

コドルニュー社のほかに予約見学ができるところとしては、以下のボデガがあるが、行く前に見学可能の日時を調べておく必要がある。
http://www.turismesantsadurni.com/

Freixenet
サン・サデュルニ・ダノイア駅のすぐそば
http://www.freixenet.es/

Blancher
町の中心地にある。
http://www.blancher.es/

アクセス

バルセロナ・サンツ駅から R4 号線、サン・ビセンス行きの電車でサン・サデュルニー・ダノイアSant Sadurni 駅下車。約45分。カタルーニャ郊外電車乗車券はゾーン4

















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