トレド Toledo

概要

トレドフォト

マドリッドから南71kmと近いため、マドリッドを訪れる多くの旅行者が日帰りする。
人口:6万4千人
大きくU字形にカーブしたタホ川のほとりの段丘にある古都で、1561年にマドリッドが首都になる前は政治経済の中心地だった。
711年から約400年間イスラム教徒に支配され、1085年アルフォンソ6世の再征服後、1492年カトリック両王によって追放されるまで、この地の経済を握っていたユダヤ人と共に多くのイスラム教徒が居残っていた。

タホ川の対岸から旧市街を一望するのが一番いい眺めである。
旧市街地はどこも道が狭い。イスラム教徒が襲来する以前の西ゴート族の居住地にイスラム教徒が建物を建て、その上にキリスト教徒やユダヤ教徒が自分たちの都合のいいような建て方で建造していったため、いろいろな建築様式がゴチャゴチャに入り混じっている。

こんな町に魅せられたて住みついてしまったのが、ギリシャのクレタ島生まれの画家エル・グレコである。TA

アクセス

車で約1時間。
列車はアトーチャ駅から1時間20分。

見どころ

カテドラル Catedral

間口57m、奥行113m、中央の身廊の高さ45m、5身廊あり、88本の柱で大きな空間を作っている。
1226年建設が始まったフランス・ゴシック様式で1493年に完成。その後増改築が進み、オリジナル部分が少ない。
スペインの大司教の主座
カテドラルは以下の部分からなる。
-宝物室:高さ2.5mの聖体顕示台は重さ180kgの金でできている。コロンブスがアメリカから持ち帰った金が使われたという。
-合唱壇:グラナダ戦争に勝利した場面が彫られている。
-主祭壇
-教会参事会議室
-トランスパレンテ:主祭壇の裏側の屋根に明り取りの窓を開け、周歩廊に採光を施した。
--美術館:エル・グレコの作品15枚が見どころ。彼のデビュー作。

アルカサル Alcazar

旧市街の一番高いところに建つ要塞

エル・グレコの家(美術館)Casa del Greco

実際にグレコが住んでいたところではない。彼はユダヤ人街の館を借りて住んでいた。 1911年、国立観光局長だったベガ・インクラーニ公爵が、観光政策として廃屋に16世紀当時の家具調度品を並べて、グレコの絵を集めて開館したもの。

サント・トメ教会 Iglesia de Santo Tome

エル・グレコの「オルガス伯爵の埋葬」が描かれていることで有名。

トランシト・ユダヤ教会 Sinagoga del Transito

14世紀半ばに建てられたムデハル様式のユダヤ人教会。

サン・ファン・デ・ロス・レイエス教会 Iglesia de San Juan de los Reyes

カトリック両王の建てたイサベル様式。

サンタマリア・ラ・ブランカ教会 Sinagoga Santa Maria la Blanca

12世紀後半に建てられたユダヤ人教会。TA

















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