ベヘル・デ・ラ・フロンテラ Vejer de la Frontera

アンダルシア州 カディス県
標高 201m
人口 約13,000人

概要

カディスから海岸沿いに南へ約45㎞に位置する。

村は標高200mほどの3つの岩山の上にまたがって広がっている。
イベリア半島とアフリカ大陸を隔てるジブラルタル海峡を見下ろすことができる。
アンダルシアのもっとも美しい白い村の一つと評価されていて、スペイン歴史保護遺産に指定されている。

711年から550年余り続いたイスラム支配時代に、イスラムの影響を物語る建築物が建てられ、通りに面した家並の格子窓が残されている。
ベヘールは2度、キリスト教徒軍に征服されている。
一度目は1250年であり、1264年6月にアラブ人が再征服した。1264年8月から2度目の戦いが始まり、1285年にキリスト教徒軍が勝利するまで続いた。そして戦いの後、イスラム勢力は町から追放された。
市街を見下ろす場所に黒衣の女性像が立つ。20世紀初頭に禁止されるまで、ベヘールの女性は黒いヴェールで前身を覆っていた。

この付近には多くの「フロンテーラ」と名の付く町や村が多い。「フロンテーラ」とは国境を意味し、この辺りは北アフリカからイベリア半島に上陸したアラブ軍の最前線基地であり、激戦地であったところからの命名である。

ベヘールから南の海の方を見下ろすと、トラファルガー岬 Cabo de Trafalgerが見える。
ネルソン提督でおなじみの、あの「トラファルガー海戦」の舞台となった海域である。
また、この岬から海沿いに東へ少し進むと、バルバテBarbateという港町がある。日本のマグロ漁船が活躍する基地となっている。

















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