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ジョージアの概要

国 名

ジョージア Georgia
ソ連邦時代はロシア語読みの「グルジア」となっていたが、2008年のロシアとの武力衝突以降、国民感情にそぐわないとして、英語表記の「ジョージア」に変更するよう各国に働きかけ、日本政府も2015年度から呼び方が変えることとした。

国コード

ISO3166-1=GE/GEO
NET=.ge
IOC=GEO

プロフィール

コーカサスは黒海とカスピ海にはさまれた東西に走るコーカサス山脈を南北の境界として北コーカサスと南コーカサスに分かれ、北コーカサスはロシア連邦領に属する諸共和国となっており、南コーカサスは旧ソ連から独立した3共和国からなる。
一般的には、南コーカサスの3か国の、ジョージア、アゼルバイジャン、アルメニアを指すことが多い。さまざまな民族が異なる言語が話され、宗教も異なる。
この3か国に中で北側の国がジョージアで、古くからアジア・中東とヨーロッパのシルクロードの十字路として栄えて、さまざまな民族や物資が往来してきた。
とりわけ、首都のトビリシはその中心地でいろいろな文化の交流も盛んだった。
いろいろな民族の交流が進み、とても美人の多い地となっている。
世界でキリスト教を国教にした2番目の国となっていて、多くは敬虔なキリスト教徒が多いが、その後イスラム教も広がり、多数のイスラム教徒もいる。
中央部のゴリは旧ソビエト連邦の最高指導者であったヨシフ・スターリンの出身地である。世界で最も古いワインの生産地の一つで、世界最古のブドウの原種からジョージアワインが生まれている。比較的温暖な気候で、ワイン生産に適しているのでジョージア各地で広くワインが造られている。素焼きの大きな壺を土の埋めて醸造させるのが伝統的正方である。
旧ソビエト連邦から独立した時に、ジョージア領になったが、ロシア系住民が多かった 2地域、南オセチアとアブハジアが、ジョージアから離れて独立を望み、ロシアの軍事介入を受けて、事実上の独立状態となっていて、ジョージア中央政府の支配が及んでいないる。これら2つはロシアなどごく一部の国から国家承認を受けている。
ほかに、黒海に面しトルコと接した地方に位置する「アジャリア自治共和国」がある。
2004年に政権の主導権争いから紛争が起きて、交通路を封鎖や橋の爆破などで緊張状態にあったが、現在はジョージア中央政府の支配下に収まっている。

ジョージア国旗

国 旗

2004年1月14日に国旗変更される。
白地に赤のイェルサレム十字を5つ配し、イングランドのセント・ジョージ・クロスに似た図案である。

2003年11月の「無血革命」で、野党勢力のシンボルとして使われた中世グルジア国旗を、新たな国旗としたもの。 キリスト教を象徴する赤い十字が描かれており、国民の意見を聞いて支持を得たとされている。この旗はサアカシヴィリ大統領率いる与党「国民運動」の党旗でもある。
1995年に就任したシェワルナゼ前大統領が無血革命によって辞任に追い込まれた後、サアカシヴィリ新大統領が誕生し、2004年1月14日に同国議会でこの国旗が可決制定された。

国 章

ジョージアの国名のもとは、「聖ゲオルギウス(GEORGIUS)」。ジョージアの守護聖人で、ドラゴン退治の英雄として古来から人気の高い聖人である。その伝説は、 カッパドキアのラシア付近に、人々を悩ませる悪い龍がいた。人々は羊などを捧げて時間を稼いでいたが、その羊も尽きて王女を捧げることになってしまった。少しだけ猶予の時間をもらった王が頭を悩ませているところに登場したのがゲオルギウスである。
彼は勇敢に龍に立ち向かい、槍をふるって龍を退治する。感激した人々は、キリスト教に改宗した。しかしその後、ゲオルギウスは異教徒の手にとらえられ、拷問にあい、最後は斬首されてしまった。
彼の龍退治のエピソードは人気があり、さまざまな絵画にも描かれている。またイングランドの守護聖人でもあり、イングランドの旗である白地に赤の赤十字は、「ゲオルギウスの十字」とも呼ばれている。
ジョージアの国章にも、聖ゲオルギウスがデザインされている。

国 歌

「タヴィスプレバ」(Tavisupleba)はジョージアの国歌。「自由」と訳されることもある。
2004年4月23日にそれまでの国歌だったコテ・ポツフヴェラシヴィリ作曲の「賞賛」に代わり、新たに採択された。ジョージア国民楽派を開拓した作曲家ザカリア・パリアシュヴィリの歌劇「アブサロムとエテリ」、「薄暮」の旋律から編曲されている。(wiki)

国 土

コーカサス(カフカス)山脈の南麓、黒海の東岸に面している。
北側にロシア、南側にトルコ・アルメニア・アゼルバイジャンと隣接する。カスピ海には面していない。

国内には、中央政府の支配の及ばない自治共和国がある。北西部にアブハジア自治共和国(首都: スフミ)、中央北部に南オセチア自治州(州都: ツヒンワリ)がある。
ほかに南西部にアジャリア自治共和国(首都: バトゥミ)がある。

およそ6万9700㎢の国土の大部分が山岳地帯である。そのため山脈を源として河川も多く、豊富な水量がで水力発電に利用されている。
主要河川
リオニ川
コーカサス山脈のパシスムタ川に源流を発し、黒海に注ぐ全長288キロメートルの川
クラ川
トルコを源として、アルメニアから小コーカサス山脈を通り逆U字型にジョージアを回り込み、ボルジョミ、ゴリ、古都ムツヘタ、首都トビリシなどを経て、アゼルバイジャンからカスピ海に注ぐ全長1515kmの大河。

面 積

69,700km2(日本の約5分の1、北海道の90%)

政治形態

政 体=共和制
独立年月日=1991年4月9日、ソビエト連邦より独立
元 首
ギオルギ・マルグヴェラシヴィリ大統領(任期5年、2013年11月就任)

首 都

トビリシ Tbilisi,約140万人(首都圏)

地方自治

3つの自治共和国(アブハジア、南オセチア、アチャラ)を含む11の地方(レギオニ)に大別される。

(自治共和国)
アジャリア自治共和国
2,900km2、約33万人、
ルジア人93.4%、ロシア人2.4%、アルメニア人2.3%
イスラム教
首都バトゥミ Batumi
ジョージアの直轄統治

アブハジア自治共和国
8,665km2、約24.0万人
アブハズ人50.7%、アルメニア人19.2%、グルジア人17.4%、ロシア人9.1%
キリスト教、スンナ派イスラーム
首都スフミ Sukhumi
事実上ジョージアより独立(4カ国が国家承認)

南オセチア共和国
3,900km2、約5.2万人
オセット人64.3%、グルジア人25.0%、ロシア人2.8%、アルメニア人1.2%
オセット人はキリスト教(正教)
首都ツヒンヴァリ Tskhinvali
事実上ジョージアより独立(4カ国が国家承認)

国 民

人 口

約430万人

民 族

ジョージア人70%,アルメニア人6%,ロシア人1.5%,アゼルバイジャン人6%,オセチア系 0.9%

言 語

ジョージア語(公用語) ロシア語、
アルメニア語

宗 教

キリスト教・ジョージア正教65% ロシア正教10%、 イスラム教11%  アルメニア正教8%
ジョージアは、アルメニアに次いで2番目にキリスト教を国教とした国である。
国民の多くは、教会の前を通る際には、瞬間立ち止まって手で十字を切っている。












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