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オランダの料理・レストラン・飲食材


オランダは海底下の土地で、豊かな土壌があるわけでもなく、曇天が多く日照時間も決して多いわけでもない。
そこで生産される農産物は限られてくる。上空からは広大な温室ハウスを見ることができる。野菜やトマトなどはこのハウス栽培がされている。
一年中安定して供給できるため、生産コストも安く、価格面での競争力があるため、ヨーロッパ各国へも輸出されている。豊かな食材がたくさん収穫される国でも、ツーリスト相手の安いレストランなどでは、ハウス栽培の安いものが使われている。
隣国ドイツなどでもオランダ産のハウス物がスーパーや市場に並ぶが、しっかり陽の光を受けたスペインなどからのものも並んでいる。
さながら、日本のスーパーで、国産と中国産と並んで売られているのと同様、ドイツでもドイツ人は自然の中で育てられたスペイン産に人気があるが、トルコなどの移民の人たちには安いオランダ産が人気がある。
オランダでは、限られた土地で養豚、養鶏が放し飼いなどできないため、日本同様の生産がされている。
一方、国内で生産できない果物などは世界各国から輸入されてスーパーなどに並んでいる。日本企業が多いアムステルダム周辺の地域では日本人駐在員家族も多いため、南国産の種々の果物や大根、ゴボウ、キヌサヤなども売られている。

オランダで生産されている主な食材

チーズ
ゴーダチーズやエダムチーズなどが知られている。

オランダのレストラン

早くから移民を受け入れてきている多民族国家オランダには、各国の料理店がある。
特にアムステルダムの市街地では、いろいろな看板が目に付く。

インドネシア料理店

旧植民地だったインドネシアの料理となっているが、インドネシアにそんなに特有の料理があるわけでもなく、ほとんど中華料理風のものとなっている。

オランダ特有の料理

「名物に旨い物なし」というが、限られた地域で、そこで穫れる食材を使った料理を常食としていたものが、旅行者には珍しいものに映る。いつの間にか名物料理になる。
オランダには、特段においしいという料理はない。
ましてや、世界中のあらゆる味を日々贅沢に口にしている日本人には美味と感じるのは難しい。旅行番組のテレビレポーターくらいなもので、口に入れたとたん、「おいしい!」と言わされる人たちくらいだ。

レストランでは魚料理のメニューが豊富だ。

オランダ人の食事も、簡素で時間をかけて料理することもない。
ハム、チーズ、ヨーグルト、卵を使ったものが多い。
オランダ人が背が高いのは、ミルクやヨーグルトをたくさん摂取するからだ、なんていうことを言われていたこともある。

生ニシン
海に近い町や観光地では、5月ごろ、ニシンの立ち食い屋台が出る。
刻みタマネギを添えたニシンをその場でかぶりつく。

オランダの飲み物

寒冷地でワインは生産されていない。すべて外国のものだ。

ビール

今や世界ブランドになっている「ハイネッケン」はオランダ生まれのビールだ。
ほかのブランドもある。

ジュネーヴァ

度数の高いホワイトリカー。
イギリスにわたって、ジンとなった。

オランダコーヒー

お土産でも人気があるもので、空港でも売っている。特有の焙煎がおいしくしている。
17世紀以来、世界各国と取引をしていたオランダがカリブ海諸国、アフリカやアジアなどの熱帯地方から調達してコーヒー豆を独自で焙煎したものである。












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