ソフィア Sofia


概要

人口約130万人
ブルガリア共和国の首都。
ヴィトシャ山の麓、首都では欧州一の高さ550mの高原に位置する都市。
北にはバルカン山脈など周囲を山に囲まれている。
紀元前7世紀に建設された町は、アドリア海と黒海を結ぶ交通の要所で交易で栄えた長い歴史を持つ。古くはローマ帝国、オスマン帝国の支配を受け、第2次世界大戦後は、共産党支配の社会主義時代が1989年まで40年も続いた。
そんな長い歴史を経て、様々な文明の痕跡が残されている。
聖ペトカ地下教会があるスヴェタ・ネデリャ広場周辺からアレクサンドル・ネフスキー教会に延びるツァール・オスヴォボディテル通りに見どころが集まる。
また、中央駅から延びるマリア・ルイザ通り,ヴィトシャ通り周辺にはカフェやブティックみやげ物店などが並ぶ繁華街となっている。

空港

ソフィア空港 Sofia Airport(空港コードIATA=SOF)
ターミナル1はLCCとチャーター便専用。
ターミナル2は定期便
市街から約10km。ソフィア地下鉄駅が開設されており、地下鉄で市内中心部まで行くことができる。

市内の交通機関

ソフィアメトロ路線図

地下鉄ソフィアメトロ(3路線)

1号線と2号線が一部相互乗り入れしている。
2号線は空港駅に接続している。
3号線は建設中。

トロりーバス

バスと合わせて52の路線がある。

市内路線バス


トランバイ

トラムtramのことだが、ブルガリアで「トラム」と言っても通じない
路線数14、総延長308㎞ブルガリア唯一の路面電車。
車両は新型の低床型のものと旧型の古いものが混在して運行されている。
途中で降車しない限りどこまで行っても均一料金。
位階乗車券と一日乗車券がある。そのほか1か月間のプリペイドカードもある。
ソフィア中央駅前はトラムのターミナル停留所となっている。
トラムの通る道路では、停留所の幅が狭いため、待っている乗客は歩道側で待つことになり、停留所にトラムが入ってくるときには、車は停止しなくてはいけない。こうして人々を守る。

メトロは日本同様の改札があるが、そのほかは車内で乗車券を差し込む機会に自分で挿入して時刻をパンチする。怠ると無賃乗車となる。
スーチケースなど大きな荷物を持ち込むときには、荷物の分のチケット(乗客と同じもの)をパンチする。

鉄道駅

ソフィア中央駅はミュンヘンオリンピックスタジアムをモデルにして造られた。

市街地

ツアール・オスヴォポディテル通り:町の東西を渡る目抜き通り。
ヴィトシア通り;歩行者専用道路、ソフィアのシャンゼリゼ通りと呼ばれている。

ガリバルディ広場
大きな広場の中央に高い塔が立っている。
共産主義時代の象徴レーニン像があったが、取り壊された後、2008年にソフィア市の守り女神像が建てられた。
右手に勝利のしるしである月桂樹の冠を持ち、左の腕には知恵の象徴のフクロウを乗せている。
スラペイコフ広場にはブックマーケットが開かれている。

ソフィア・ペトカ教会フォト

見どころ

聖ペトカ地下教会 St. Petka of the Seddlers Church

14世紀イスラム全盛の時代に、オスマントルコ時代イスラムの遠慮して目立たぬように半地下に建てられた質素な造りの教会。
丸いドームと尖塔が特徴的な堂々としたイスラム寺院、バーニャ・バシ・ジャーミア Banya Bashi Mosque とは対照的。
周囲の道路よりかなり低い位置に建てられており、半ば地下に埋まっているように見え、大型ビルに囲まれたその光景は異様な感じすらする。
窓もない外観だが、内部は装飾が施され美しい。教会周囲には地下道が整備されみやげ物店やカフェが並ぶ。

アレクサンドル・ネフスキー教会 Aleksandar Nevski Memorial Church

1882年に着工、40年かけて完成したバルカン半島最大の寺院。ブルガリア正教会の寺院。ソフィアのシンボル的存在となっている。
露土戦争(ロシアとオスマン帝国の戦争)で戦死したロシア兵の慰霊のため、1882年から40年かけて完成。設計者はアレキサンドル・スギルネフ。
ネオ・ビザンチン様式の建築で高さ60mの金色のドームをはじめ12のドームが特徴的。
内部の空間が大変広く、ブルガリア最大であり、バルカン半島でも最も美しいといわれている。寺院の収容寺院は5000人。フレスコで描かれた絵を陽の光から守るため、ステンドグラスや窓が少ない。
内部に豪華な装飾が施され、メノウや大理石のモザイク壁画や、巨大なシャンデリアなどが見事だ。
天井には寺院の名前ともなった守護聖人聖アレクサンドル・ネフスキーのモザイクの絵が描かれている。
中央祭壇奥は、「天国の扉」と云われる。
天国の扉の向かって右には、イエスキリスト像、左側には聖母マリア像が描かれている。
ブルガリア正教ではどの聖堂でもこの配列が守られている。
地下には国内各地から集めたイコンが展示される博物館となっている。
聖堂前広場の周りにはアンティークやお土産屋の露店が並ぶ。

ソフィアゲオルギ教会フォト

聖ゲオルギ教会 St. George Church

4世紀ローマ帝国の時代に建てられたレンガ造りの教会。現存するソフィア最古の教会。教会周辺には、ローマ時代の浴場跡が残る。
ドームの壁から天井にかけては時代ごとに描かれているフレスコ画、天井には14世紀の描かれたイエスキリスト、その下には9世紀に描かれた天使の姿が見える。
フレスコ画は下に行くほど、断片的にしか残されていない。
オスマントルコ時代はこれらすべて真っ白に塗られて、モスクとして使われていた。その支配から解放されてもそのまま放置されていた。修復作業が開始されたのは1915年のこと。
現在、教会の周囲はビルに囲まれひっそりと建っている。
市内中心部にあるのはシェラトンソフィアホテルの裏手になる。




国会議事堂

1886年建造、
議事堂の前にはひときわ目立つ大きな銅像、アレキサンダー2世の騎馬像。
彼は500年にわたるオスマン帝国の支配からブルガリアを解放したというロシア皇帝。
毎年解放記念日の3月3日には式典が行われる。

聖ネデリア教会

丸屋根、ブルガリア正教会

ソフィアニコライ・ロシア教会フォト

聖ニコライ・ロシア教会

ロシアからの支援を受け、ブルガリアが自治権を確立した20世紀初頭に建てられた。
ロシアの建築家アレキサンドル・スギルネフルの設計。





中央市場

1910年に建てられたかつての食料品の中央市場。
1980年の政変で長く営業が途絶えていた。屋内常設
乳製品の店が多い。特に様々なチーズやヨーグルト売られている。
味付けはされていなくて、含まれる乳脂肪のパーセンテージによって分類されている。
好みや料理によって使い分けている。飲むヨーグルトには塩味が付いている。アイリヤンという乳脂肪は2%、ヨーグルトの種類が多く、スーパーなどにもずらりと並んでいる。
4.5%-0.1%まで、味付けもできる、飲む、羊のミルクのものなど。

食べる

ブルガリアの菓子

トルタ
ミルクに浸したビスケットにヨーグルトやカスタードのクリームを挟んで重ねて冷やして食べる。

近 郊

リラの僧院 Rila Monastery

リラの僧院フォト

ソフィアから南へ約120kmにあるリラ山の渓谷に建つブルガリア正教の総本山となる僧院。
国内160以上ある僧院の最高峰
10世紀に山中で隠遁生活をはじめた小さな寺院が基礎となった。
14世紀に土地の貴族による寄進によって教会や強固な城砦が築かれブルガリアの宗教・文化の中心として栄える。
300室におよぶ僧房などから成り、厳粛な雰囲気に包まれている。
1983年、世界遺産に登録されている。 (アクセス)
ソフィアから片道3時間
(見どころ)
聖母誕生教会
フレリョの塔
(近くの山の中) 創始者イヴァン・リルスキーの洞窟

ボヤナ教会 Boyana Church

ソフィアの南西部、ヴィトシャ山 Vitosha Mountains のふもとに建つ教会。
堂内の壁面に飾られた美しいフレスコ画で知られる。
ガイドツアーにより内部見学が可能で、イエスと12使徒を描いた傑作「最後の晩餐」などを見ることができる。
フレスコ画の写真などを展示する博物館が隣接している。1259年制作のフレスコ画は世界遺産に登録される。

ステゥデン イズボル村

ソフィアから西に150Km
ヨーグルトの発酵をうながす、ブルガリア菌の発見者スタメン・グリゴロフの生 まれ故郷。その生家が残っている。
ヨーグルト博物館がある。
















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