ブルガリアの歴史

ブルガリアの歴史

紀元前6世紀 黒海沿岸にギリシャ人の植民都市建設が始まる
紀元前4世紀 トラキア人がここへ住み着き,トラキア人の王国が繁栄
46年 トラキア人のオドリュサイ王国が滅亡。ローマ帝国に征服され属州になる
トラキア集落の跡地にローマ都市が建設されていく。
プロブディフの古代劇場とローマ競技場、ローマ都市ノヴェ、ニコポリス・アド・イス トルム、ニコポリス・アド・ネストゥム、アウグスタ・トラヤナ、アブリトゥス、デ ウルトゥムなど
4世紀 東ローマ(ビザンチン帝国)の支配を受ける
6世紀 スラヴ族がバルカン半島を南下し定住
7世紀 ブルガリアの北東部に侵入してきたアジア系のブルガール族が南下しスラブ族と同盟を結ぶ。
681年 ビザンチン帝国が独立国家と認め、第1次ブルガリア王国が成立。
新王国の王にブルガル系のアスパルフ王が即位し、プリスカ市が首都に指定される。
864年 ボリス1世がキリスト教(正教)を国教として受け入れる。
9世紀末 スラブ系の兄弟キュリロスとメトディウスはスラブ文字を開発し、普及させていく。キリル文字という名称はこれに由来する。
893年 シメオンの統治が始まる。
第1ブルガリア王国の黄金期と呼ばれていた。この時代のブルガリアは黒海、アドリア海、エーゲ海に面していた。
シメオン王は、プリスカから、キリスト教の精神を持つヴェリキー・プレスラフへ首都を移した。
1018年 長く続いた戦争の末、ブルガリアはビザンチン帝国に征服された。第1ブルガリア王国の崩壊。再びビザンチン帝国の支配下に入る。
1185年 貴族の二人兄弟アセンとペタルが率いる蜂起が成功し、ビザンチン支配 に終止符を打った。
ヴェリコ・タルノヴォを首都する第2ブルガリア王国が建国された。
ブルガリアの独立を公認する平和条約はロヴェチ要塞で締結された。当時の遺跡はロヴェチ市のヒサリャ丘に残る。
ヴェリコ・タルノヴォ市は第2ブルガリア王国の遺産が最も多く残る都市である。
聖40殉教者、聖ゲオルギー、聖ディミタル教会、聖ペタル・パヴェル教会、ツァレヴェツの要塞など。
1218年 イヴァン2世の統治が始まる。
第2ブルガリア王国の黄金期で、この時代が残した遺産がボヤナ教会の壁画、ヴェリコ・タルノヴォの教会、ゼメン修道院、イヴァノヴォの岩窟教会群、アセン要塞など。
1242年 モンゴル人の侵攻によって第二次ブルガリア王国は打撃を受けて衰退。
1393年 ブルガリア王国はオスマン帝国に征服される。第2ブルガリア王国が崩壊。オスマン帝国の支配は以後500年近く続く。
1876年 反オスマンの民族解放運動として4月蜂起が勃発、
初めて発砲された現場はコプリフシティツァの現在も初発砲の橋と呼ばれる場所。 蜂起は鎮圧される。
1877年 露土(ロシア・トルコ)戦争が始まる。
1878年 サン・ステファノ条約でブルガリアは国家としての姿を再び現わし自治国となる現在この戦争で最も激しい戦いがあった場所にモニュメントが建っている。
1879年 ベルリン会議で領土縮小させられる。ブルガリア王国成立
1885年 ブルガリア公国と東ルメリ自治州は統一を果たす。
現在統一宣言がなされた9月6日は統一の日として祝われている。
1908年 オスマン帝国で青年トルコ人革命が勃発したことに乗じて、ブルガリアの完全独立を宣言。
1909年 国際的に完全な独立を承認され、第3ブルガリア王国誕生
1912年 ブルガリアはギリシャ、セルビア、モンテネグロとバルカン同盟を結び、トルコを敵国とした第1次バルカン戦争に勝利。
1913年 第一次バルカン戦争の戦後処理を巡り、セルビア、ギリシャと対立。第二次バルカン戦争を行い敗北する。
その結果、ブルガリアからはブルガリア人が多数住む領土が奪われた。
1915年 第一次世界大戦では中央同盟国側に参戦。
1941年 ナチス・ドイツと軍事同盟を締結。しかしホロコーストには抵抗して本国からの移送を阻止し、枢軸国勢力下では戦中期にユダヤ人の人口を増加させた唯一の国でもあった。
1944年 ソビエト軍が侵攻。ソ連の衛星国家となる。連合国と講和条約締結。
1946年 王政廃止、王室は国外退去させられた。ブルガリア人民共和国発足。
ブルガリア共産党が政権を掌握。企業、銀行などは国有化され、農地は強制的に共同農場へ委託させられた。
1989年 ソ連の社会主義体制の崩壊で、ジフコフ共産党書記長が辞任。ブルガリアの共産党政権が崩壊、民主化が始まる。
1990年 ブルガリア共和国と国名変更
1991年 新憲法採択。ブルガリアは欧州評議会に加盟。
2004年 北大西洋条約機構NATO加盟
2007年 加盟条件を満たしたブルガリアは欧州連合(EU)に加盟を果す。
しかし、加盟時にはEU最貧国であり、若年労働者や知識層が西欧へ流出して、ブルガリアの国力低下となっている。

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