エゲル Eger


概要

人口約56000人
ブダペストから北東110km。
1000年の歴史を誇るハンガリーでも有数の美しい高原の町で、ハンガリー北東部の観光拠点となっている。多くの重要文化財が残されている町。
町を見下ろす丘の上にあるのが、13世紀に建造されたエゲル城。
ここにはハンガリー人の誇りともいえる歴史が眠っている。

町の中心には40mの高いミナレットがそびえる。16~17世紀、オスマントルコに支配されていた時の名残り。

オスマントルコとの関係が深い町である。
16世紀に勢いを増していたオスマントルコは中央ヨーロッパを席巻していた。
首都ブダ城を陥落させ、1552年オスマン帝国がこのエゲルに攻めてきた。4万もの大軍が、南部からエゲルを攻めてきた。
エゲルはそんなトルコ軍に対して、抵抗を見せていた。
1549年に城主になったドボー・イシュトバーン、英知に長けた人物だった。
エゲル市民は街を見下ろすエゲル城に立てこもり、エゲルは市民を含め、わずか2000人ほどで、1か月以上の攻防戦の末に遂に撤退に追い込んだのだった。
今も町の中央のドボー・イシュトバーン広場にはその名を残す英雄イストバーンの像が 立っている。
しかし、ドボーの死後、町はトルコ軍に占拠されてしまった。
オスマントルコの痕跡はわずかに高さ40mのミナレットだけである。

エゲルはワインの産地としても知られる地。酸味の強いワインとして知られる。
町の郊外には広大なブドウ畑が広がっている。

南西2kmの「美女の谷」と呼ばれる地域一帯はブドウ畑に囲まれている小さな村でワイナリーが沢山ある。
美女の谷は斜面や崖に掘られたいくつもの穴倉がワインセラーになっており、貯蔵所兼店舗になっている人気のスポット。

中世からあるワインセラーは200にものぼる。
最も古いものは古代ローマ時代からのものもある。
ほとんどが家族経営で、アットホームな雰囲気。ここのワインは女性の肌によく、いつまでも若さを保てるということで観光客に人気がある。
ここにはハンガリーワインの代名詞にもなっている有名なワインがあり、観光客はそれを目当てにやってくる。
そのワインは、
「エグリ・ビガヴェールEgli Bikaver(雄牛の血)」
エゲル城に残されている逸話がある。
オスマントルコ軍との攻防戦の際、ドボーは兵士を鼓舞するためにこのワインを振舞った。赤く染まったひげや服を見た帝国軍は、彼らが雄牛の血を飲んでいると勘違いし、おそれをなして撤退したと伝えられている。
エゲルにはこのほかにも多くの品種のブドウが栽培されている。
毎年9月に収穫祭が行われ、エゲルの町から美女の谷間で民族衣装を着て多くの村人が練り歩くパレードがある。

アクセス

鉄道

ブダペストからミシュコルツ方面の幹線の途中、フーゼシュアボニーFuzesabony駅でローカル線に乗り換えて20分。

ブダペストから北東へ約1時間30分

見どころ

大聖堂

ネオクラシカル様式の大聖堂がある。入口の高い柱は高さ17mもある。
1836年に再建された。

ミナレット

高さ40mの塔、オスマントルコの痕跡はこれだけ。
ミナレットの中腹まで幅50センチほどの狭いらせん状の階段で登ることができる。
入口の土産を売るおばさんが受け付けで入場券を購入する。
展望台まで26m、97段の階段。

エゲル城

おすすめレストラン

クラチチャルダ Kulacs Csarda

牛肉のパプリカ煮
生演奏や伝統的な民族ダンスもある。

郊 外

美女の谷

エゲル市内から南西2km
岩壁に穴を掘って、山肌に沿って冤罪も70軒以上のワインセラーが軒を連ねる。
収穫期になるとワインの飲み比べをするツアーなどで訪れる人も多い。
毎年9月に収穫祭が行われ、エゲルの町から美女の谷間で民族衣装を着て多くの村人が練り歩くパレードがある。

エゲルザローク Egerzalok

有名な温泉地。
車で20分、温泉好きのハンガリー人の温泉。
デミャン温泉 Damin Tarrolfune
温泉の成分が固まった石灰の棚が独特の外観を造りだしている。38度、
















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