プレジュメル要塞教会 Prejmer
概要
ブラショフ市から15km。14～15世紀に建てられた、円形のカタチをした教会。
トランシルヴァニア地方の農民要塞の中でも代表的な要塞である。
オスマントルコの脅威に備えるため1427年に建設され、500年間に50回も攻められたと記録されている。
当時の住民は、避難場所として町の一番堅固な建物、即ち教会を要塞化した。
この為、トランシルヴァニア地方の教会の大半は、要塞教会になっている。
プレジュメルの防御壁は高さ14m、厚さ5.6m。要塞の入口は、二つの門で守られた30mのアーチ型のトンネルである。
敵が一つ目の門を通過すると、両側の門を閉じて敵を閉じ込め、このトンネルを罠として使用した事もありる。
教会はゴシック様式で、羽根祭壇と1803年製作のパイプ・オルガンが貴重なものとされる。