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ルーマニアの料理・レストラン・飲食材

ルーマニア料理の特徴

ルーマニア料理は、他のバルカン諸国の料理と比べ、トルコ料理の影響が小さい。
ルーマニアは日本と同じように四季があり、土地は豊かだったが長い社会主義時代で食料は不足し、食文化も発達しなかったため手の込んだ料理は少なく、食材を生かした素朴なものが多い。
厳しい冬に備えた肉の保存食やこってりしたスープなどが多い。
黒海沿岸ではシーフードの種類も豊富だ。

ルーマニアの代表的な料理

肉料理

サルマーレ Sarmale
ロールキャベツとサワークリームを一緒に長時間煮込んだもので、酸っぱい味がする。
酢漬けのキャベツに挽肉、タマネギなどを包み込み、充分に煮込んでつくる。

ママリーガ Mamaliga
ルーマニアの代表的な主食の一つで、サルマーレや肉料理の付け合わせとして盛られることが多い。
トウモロコシの粉に牛乳とバターを練り込んで煮たもの。

グラタール gratar
豚を香辛料でグリルしたもの。Gratar pork とも言う。
鶏肉のグリルはpui。

ミティティ Mititei
香辛料がよく効いた、豚や羊でつくるトルコ風ミニハンバーグ。
あら挽き肉を香草などと合わせて形をつくり、団子状に丸めてあぶり焼きにする。
街角の屋台でもよく売られており、軽食にちょうどよい。

シュニッツェル Snitel
豚肉や牛肉を薄くのばして衣をつけて揚げたもの。

トキトゥーラ Tochitura
豚肉と野菜を煮込んだシチュー。ソーセージなどを入れることもある。

ブレテ・カシュカヴァルBurete Cascaval
白チーズに衣を付けて揚げたもの。

サラダ

キュウリの酢漬けサラダ Salata Castraveti Murati
Salataはサラダ。

キャベツの酢漬けサラダ Salata varza murati

サラタ・デ・ビネテ Salata de Vinete
焼きナスをつぶしてマヨネーズで和えたサラダ。パンに塗って食べる。

スープ

チョルバ Ciorba
肉や野菜がたっぷり入ったスープ田舎風煮込みスープ。
チョルバ・デ・ブルタは牛の胃袋を煮込んだスープ。
付け合わせのように出てくるものはアルデユテといって辛い。
チョルバは中に入る具によって「何々のチョルバ」と呼ばれる。

チーズ

ルーマニア語でチーズ全般を指す名詞はブルンザ(brânză)で、ダキア語に由来すると考えられている。ルーマニアチーズのほとんどは牛乳または羊乳から作られ、山羊乳のチーズは稀である。
最近では高い脂肪分と独特の匂いから敬遠するルーマニア人もいる。

ブルンザ・デ・ブルドゥフ branza de burduf
捏ねてから豚の膀胱に詰めて作る、くせのあるセミソフトタイプの羊乳チーズ

ブルンザ・デ・ヴァチ branza de vaci
カッテージチーズ

ブルンザ・トピタ(branza topita
溶けるプロセスチーズ

ブルンザ・デ・コシュレツ branza de coşuleţ
ブルンザ・デ・ブルドゥフと同じチーズをモミの樹皮の鞴に詰めて軽く燻したチーズ

カシュカヴァル cascaval
羊乳または牛乳から作るセミハードタイプのチーズ

カシュ cas
白いセミソフトタイプのフレッシュチーズで、塩は軽く加えるか全く加えず、塩水に浸けて作る。フェタチーズよりも柔らかく、テレメアの元になる。保存がきかない季節品

テレメア telemea
塩水に浸けて熟成させたセミソフトタイプの白いチーズで、酸味とクリーミーな口当たりがあり、ややフェタチーズに似ている

ウルダ urda
牛乳または羊乳のホエーを煮詰めて、凝固した乳たんぱくを取り出したもの。脂肪分が少なく、あっさりした味わい。クリーム、バター、ハーブ、香辛料と混ぜてスプレッドとして食べることが多い。

スイーツ

パパナッシ Papanasi
ブラショフの名物。
デザートの定番。揚げドーナツに、ジャムとサワークリームをのせたもの。チェリージャムとサワークリームをかけて食べる。

クラティテ Clatite
ジャムやチョコを薄い皮で包んだクレープ。

キュルテーシュカラーチ Kürtőskalács
トランシルヴァニアのセーケイ人の菓子。

ラハット Rahat
トルコ風の菓子。

ルーマニアの酒

ツイカ Tuica
スモモの蒸留酒アルコール度約50%、おもにマラムレシュ地方で造られる。

ビール
国産の種類も豊富で、ウルススUrsus、ベルガンビアーBergenbierなどが代表的。

ルーマニアワイン

1990年以後、ルーマニアが民主化されて、往年の品質を取り戻し、良質のワインが多く生産されている。ヨーロッパ各地でもたかくひょ化されている。
ルーマニアワインの品質分類は2007年のEUの加盟により、EUの基準に従うのだが、さらにルーマニアではEUより厳しい法律になって表示を義務付けている。
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